ThinkCenter M75q-1を買ってM.2 SSDを512GBに換装

メインPCでlenovoのサイトからリカバリーメディアをダウンロードして32GBのUSBメモリに取り込んでメディア完成。

メディアをM75q-1のUSBポートに差し、電源ボタン押してF1連打でBios画面。

modeをGraphicからTextに変更、Startup>Primary Boot SequenceでUSB HDDを最優先にする。

でもなんかおかしい。

USB HDDのメディアが認識されてない。

さっき作ったばっかりのメディアだし、さすがに壊れてるってことはないでしょ。

 

USBポートの不良?

全USBポートに抜き差し試してみるも変わらず。

 

USBメモリの不良?

Knoppix入った2GBのクソ古いUSBメモリでBootしてみると起動。当然BiosでもUSB HDDのメディアとして認識されている。

ちなみに4GBのUSBメモリBiosで認識されなかったが、1GBのUSBメモリBiosで認識される。両方ともWindows上では認識された。

 

USBメモリのフォーマットの問題?

システム側でフォーマットしてるとはいえ、万が一にもNTFSでフォーマットしてないよなと思って全部確認するもFAT32。そらそうだ。

 

Biosのバージョンのせい?

一応新しいの出てるみたいだから念のため更新してみる。

M2FKT20A(2020/07/03時点)に更新してみるも相変わらず。

 

現時点では解決せず。

もうちょいBios設定追いかけてみる。

 

2020/07/04 追記

解決

結論としては、使ってたUSBメモリの相性の問題。

新しいUSBメモリ買ってBiosで認識するか確認したら、何の問題もなく認識した。

これだからダメルコのバッキャローは……

ただこのUSBメモリもメインPCではBiosから認識するしなぁ。この時代になってもHWの相性問題はあるのね。

ユニマットの租税回避について

ネットニュースを見てるとこんなのを見つけました。

www.sankei.com

 

今回のニュースを見た時の野次馬の考え方や動きは以下の通りになります。

 

1.想定される申告漏れの内容を推測する
今回はグループ再編に伴う赤字会社との合併による所得の圧縮とあるので、赤字会社が持っていた繰越欠損金の取込が主だと推測されます。

繰越欠損金取込要件と、今回のニュース発表で「経済合理性がない」と東京国税局が判断した、となっていることを併せると、単純な条文違反と言うよりも名目上は条文通りやっているけれど条文の理念に反した行為をして節税(租税回避)しようとしたと認められた(行為否認)と言うことだと思われます。

細かい税務の話になってきますが、合併に伴う税務でキーになるのは

1.適格合併か否か

2.繰越欠損金の引継ぎ制限条項に引っかからないか

です。

1で問題になるというのはこの規模の会社だと考えづらいので、恐らく2でしょう。2014年頃にヤフーが子会社再編に伴って行為否認された事件(ヤフー控訴するも3審全面敗訴)がありましたが、今回もそれと似たケースと想定できます。

ちなみにこのニュースで税務調査を受け申告漏れを指摘されたのは、ユニマットライフのほかに、グループ持ち株会社の「ユニマットホールディング」と、リゾートホテルやゴルフ場などを経営する「ユニマットプレシャス」とあります。

 

2.内容を確認する

グループ再編が過去どのように行われてきたのか、再編対象となっていた会社がどんな会社で、再編後はどんな形になったのかを確認します。

上場会社の場合は有価証券報告書、非上場会社の場合は会社WebサイトやWikipedia、可能なら東京商工リサーチ帝国データバンク(有料)などで概況をつかみます。

非上場でガチでやらない場合は、大体ここで諦めることになります。

今回はWikipediaで確認したところ、以下の項目がありました。

合併事案1

2013年4月1日 - 株式会社ユニマットホールディング(初代)が株式会社ユニマットライフを吸収合併し、株式会社ユニマットライフ(6代目)に商号変更。

合併事案2

2014年11月 - 株式会社ユニマットリゾート&コミュニティが、ユニマットキャラバン株式会社と合併し、株式会社ユニマットプレシャスに商号変更。

ユニマットグループは、元々東証一部上場していたのをMBOで非上場化しているため、現在は有報等で会社の推移を確認することは難しいです。

今回この2件が2016年までの数年間で該当しそうな合併事案、かつニュースに出ている会社ですので、これを検証します。

 

合併事案1
ユニマットホールディング(初代)(以下UH)は、Wikipediaでは設立が1973年、事業内容は保有資産の管理となっています。ユニマットグループはオーナー会社とのことですので、オーナー一族のユニマット株式を保有して運用・相続対策を取っていたと推測されます。

2008年12月の決算では、売上げ22億円、営業利益3億円に対して純利益△91億円とあるので、恐らく税務上の繰越欠損金を持っていたのはここかな、と推測されます。

当時上場していたのはユニマットライフ(以下UL)ですので、上場会社で利益の出ているULをUHが吸収合併することで税務メリットを出そうとしたと考えることが出来ます。

 

合併事案2

ユニマットリゾート&コミュニティ(以下UR)はWikipediaで見る限り、住友重機械工業(株)の子会社であったエスエイチアイリゾート(以下SHI)が前身であるかと思われます。2006年にユニマットグループが株式を譲り受けたとあるので、住友重機械工業(株)の2005年、2006年の有報を確認します。2005年の有報の中に「事業再編関連損失」として28億円の特別損失があり、これがSHI他関連会社2社の整理損との注記があります。SHIは住友重機械工業(株)の子会社時代は赤字だった模様ですので、こちらも繰越欠損金を持っていたと推測されます。

ユニマットキャラバン(UC)はキャラバンコーヒーユニマットグループが子会社化した会社です。キャラバンコーヒーの往年の損益は不明ですが、90年の社歴から考えると大赤字のまま生き延びてきたと考えるのも難しいのかなと思われますので、こちらが黒字会社だったのかと推測されます。

こちらも合併により繰越欠損金の解消を狙ったととらえられます。

 

3.まとめ

今回の案件について部外者の野次馬が公開情報から推測すると、

1.UHがユニマットライフを吸収合併した際の繰越欠損金引継制限条項に不備があった(もしくは実態がなかった)

2.URがUCと合併した際の繰越欠損金引継制限条項に不備があった

の両方かなぁと思われます。

ヤフー事件以降、久しぶりの租税回避での大型案件かと思われますが、すでに修正申告済みとのことなので特に目新しい判決が出るような事はなさそうです。

 

何となく気になったので、はてブの垢まで取って書いてみた。